正解のないデジタル時代、園と保護者で「子どもの最善の利益」を考える
「禁止ルール」を増やすのではなく、園と家庭で共有する「判断する力」と「信頼関係」を育むデジタルコミュニケーションのための研修です。
欧米で1万人以上が修了した国際基準のカリキュラムを、日本の保育現場へ。新しいネット・SNS社会を生き抜く「デジタル・シティズンシップ学習(DCE)」を提供します。
なぜ今、保育の現場にデジタル・シティズンシップ教育が必要なのか
園の現場で、こんな「正解のないお悩み」はありませんか?
スマートフォンやSNS、生成AIが当たり前となった現代、保育現場では多様なデジタル問題への対応が求められています。
- 保護者のSNS投稿:イベント写真や園での様子が、無断でSNSに投稿されている
- 家庭でのスマホ利用:長時間利用に対する保護者への助言や接し方に苦慮している
- 生成AIの活用基準:連絡帳や園通信作成など、業務でのAI利用基準があいまい
- 価値観のズレ:「何が適切か」の感覚が、保護者と職員、または職員間で異なり対立してしまう
「個別の禁止ルール」をいくら増やしても、根本的な解決にはなりません。いま求められているのは、それぞれの価値観の違いを理解し、「子どもの最善の利益」を中心に対話しながら判断する基準を作っていくことです。
デジタル・シティズンシップとは?
単なる「情報モラル(禁止・規制)」から、自ら「適切に判断する力(対話)」へ
従来の「情報モラル教育」は、セキュリティ対策や「やっちゃダメ」という禁止・規制が中心でした。
しかし、誰でも発信できるSNS時代において欧米から広まった新しい考え方が「デジタル・シティズンシップ」です。 本研修では、操作やテクノロジーのノウハウを学ぶのではなく、「インターネット上でどう振る舞うべきか」を主体的に判断するためのコミュニケーションと対話基準を学びます。
研修の特徴
- 「何が正しいか」ではなく「対話の基準」を育てる
一方的な講義ではなく、多様な立場から物事を考え、園内や保護者との間で適切な判断ができる対話基準を育みます。 - テクノロジーではなく「コミュニケーション」を学ぶ
難しいIT用語や操作方法の研修ではありません。立場による見え方の違いや、対立が起きる構造を捉えるコミュニケーション研修です。 - 園の目的・人数に合わせて柔軟にカスタマイズ
時間の調整(90分〜360分)や園の課題に応じた内容のカスタマイズが可能です。
国際基準の教育メソッド
国際基準のデジタル・シティズンシップ教育プログラム「YDL Japan」とは
「YDL Japan」は、世界的に知られるイギリスの国際機関 Institute for Strategic Dialogue(ISD)が開発した「Young Digital Leaders Toolkit」を、オリザハウスが日本の環境を踏まえて翻案したプログラムです。Google.comと共同で開発され欧州で普及した教育を土台にしているからこそ、日本においても、幼稚園・保育園・認定こども園の皆様に安心してご導入いただけます。
※本プログラムは CC-BY 4.0 ライセンスのもと、原典(Institute for Strategic Dialogue)の著作権表示を付して提供しています。
カリキュラムの例
講義と実践ワークで「判断の共通軸」を持ち帰る
講義1:園と保護者で見えているものが違う?
検索アルゴリズム(フィルターバブル等)の影響で人が見ている情報が異なる現象を知り、相互理解の重要性を学びます。
講義2:「Us vs Them」とは?
お互いに「良かれと思って」行動しているのに、なぜ園と保護者の間に方向性の相違が生じるのか、その構造を学びます。
ワーク1:この写真、あなたにはどう見える?
1枚の写真を通じ、立場による見え方の違いを体験。大切にしたい視点を共有し、判断基準を共通化します。
ワーク2:園と保護者の考えが違ったら?
写真掲載や情報発信など現場の実例をもとにグループ対話。「なぜその考えに至ったか」お互いの価値観を理解します。
ワーク3:子どもの最善の利益を考える
「この園で一番大切にしたいこと」を整理し、ルール決めではなく判断のための共通の視点を持ち帰ります。
(以上はすべて一例です)
すべてグループワークや実践形式で行い、お互いの考え方を共有しながら、対話で学んでいきます。ただ「情報を知る」だけでなく「理解して実践できる」を目指します。
受講後に期待される効果
研修を通じて、園がこう変わることを目標とします
1. 判断基準の共通化:
職員同士の感覚のズレがなくなり、園全体で統一した対応軸が確立します。
2. 保護者との対話の質向上:
「正解の押し付け」ではなく、保護者と建設的な信頼関係を築けます。
3. 権利とプライバシーの理解:
子どもの最善の利益を中心に据えた、高い倫理観と権利意識が育ちます。
4. リスクマネジメントの強化:
SNS炎上や情報漏洩トラブルを未然に防ぐ「自律的な判断力」が身につきます。
5. 「対話する」園文化の醸成:
否定や分断を生まず、多様な価値観を受け入れながら最適解を探す風土が生まれます。
講師
髙橋 利之 たかはし としゆき
情報セキュリティマネジメント
若者自立支援ファシリテータ
NPO活動を通じて、児童養護施設や里親家庭からの自立を支援する活動に20年以上携わる。インターネットや携帯の適切な使い方について、長年、中高生に講習や講演を行ってきた。
Web制作の現場と2.5万人フォロワーのYoutubeチャンネル運営を踏まえ、デジタル・シティズンシップ教育プログラムと若者自立支援プログラムの経験を活かし、Young Digital Leaders Japanとして実践している。多くの若者がインターネットやデジタルデバイスを活用して社会に貢献できる人材となるよう、日々活動をしている。
共著に『日本の大課題 子どもの貧困―社会的養護の現場から考える』(ちくま新書 池上彰編)がある。
導入の流れ
保育園・幼稚園・こども園への導入の流れ|お問い合わせから実施まで
- お問い合わせ(フォームより)
- ヒアリング(対象学年・人数・ご予算など)
- ご提案・お見積もり
- 実施(職員研修/保護者向け講演)
標準的な実施時間
- 保育者向け研修:90分x1~4コマ程度
- 保護者向け講演:90分~120分程度
対象、目的、時間によって費用は変動します。まずお問い合わせをいただき、カスタマイズします。
よくあるご質問
よくあるご質問|対象学年・費用・オンライン対応について
Q. 保育者向け研修の内容や時間は?
国際標準のデジタル・シティズンシップの考えを習得するため、講義、ディスカッション、グループワークを行います。
概要だけなら90分から、一定のスキルを身につけるためには360分程度の時間があると充実した内容になります。
時間と内容はご要望にあわせてカスタマイズできます。
また、園の解決したいテーマなどについても組み込むことが可能です。
Q. オンライン(リモート)での研修は可能ですか?
ZOOMを使用した研修も可能ですが、講演形式となり、内容も簡略化されます。
Q. 親や保護者向けの研修や講演会はできますか?
はい、できます。
園、保育者が学ぶ内容と同じ基準を、家庭も共有することができると、子どもを守る環境がより強固になり、子どもにとっても共通の基準で守られるため混乱が少なくなります。また、基準を新しい国際基準で共通化することで、保育者ごと、家庭ごとに判断しなくてはならない負担が減ります。
Q. 費用の目安は?
内容、時間数、対象によって変動します。
目安として、12名、120分の研修で80,000円となります。
内容、目的によって変動しますのでお問い合わせください。
お見積りは無料です。
Q. 導入実績はありますか?
- 児童養護施設の高校生への自立支援プログラムとして
- 小学校の教職員研修プログラムとして
Q.教材のサンプルはありますか?
実際の教材の一部サンプルをお送りします。お問い合わせください。
著作権と帰属表示
YDL Japanは、英Institute for Strategic Dialogue (ISD) が提供する
若者デジタルリーダー・デジタル・シティズンシップ教育ツールキット(Young Digital Leaders Toolkit)を基に、日本の文脈に合わせて翻案・実施されています。
原典の著作権はInstitute for Strategic Dialogue (ISD) に帰属し、
CC-BY 4.0 International license (https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)
の下で利用されています。

