SNSを開けば目に入る「スマホ1台あれば副業で月収50万」「ネット起業で年商1億達成!」という言葉。夢のある話に聞こえますが、本当にそんなことが可能でしょうか。実はその裏側には知っておくべき構造があります。
多くのケースで収益の中心は「情報商材やコンサル費の販売」です。つまり、実体のある商品ではなく、文章やデータなど、いくらでもコピーできる内容です。中身も「お金の稼ぎ方を教えること」や「ちょっとした雑学や豆知識程度の生活の知恵」などです。そのもの自体に価値があるわけではありません。
ではなぜそのような「誰もほしがらない」データのやり取りで年商1億円になどなるのでしょうか。
「年商」と「年収」の違いに目を向けましょう。
年商と言ったら「1年間で売り上げた金額」、年収は「1年間の利益」という違いがあります。年商から原材料費、送料、といった経費を差し引いて、税金を払った残りが年収です。
当然、いくら年商が多くても儲かっていないこともあります。それでも儲けが多くあるように見せかけているだけの場合があります。特にこのようなネットで宣伝をしているビジネスでは。
そして、同様の「何の商売だかよくわからないが高額年商をアピールしているビジネス」を語る人たちで、お互いに取引を行っている場合があります。
先程「誰もほしがらない」と断言した情報が売れる理由がここにあります。同じような商売をしている人たちが大勢、お互いに売ったり買ったりしているのです。
そうやって仲間内で交換することで、売上を大きく見せているトリックがあります。ここに「年商」という言葉を意図的に使うことで、実態より大きく見せるテクニックが使われています。
何もしらない一般消費者がこのトリックに騙されてしまうと、誰もほしがらない商品を高いお金を出して買わされることになるのです。そういった被害が年々起きています。
こうした情報に踊らされず、数字の意味・収益構造・発信者の動機を冷静に読み解く力——それが現代を生きるうえで欠かせないデジタルリテラシーです。
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