オリザハウス あなたの街のWeb屋さん

Us vs Them とは?

「Us vs Them」(私たち対彼ら)という考え方は、単なる意見の違いを超えて、社会の中で憎しみや対立を生み出す危険なプロセスです。これは、私たちがインターネットで情報を受け取ったり、誰かと交流したりする際に注意すべき重要な流れです。

この区分は、人種、宗教、ジェンダー、政治的見解など、広範囲のアイデンティティに基づいて「敵か味方か」という二元論で行われることがあります。

1.ステレオタイピングの発生(決めつけ)

特定のグループ全体を、特定の単純化された特徴で決めつけてしまうことを「ステレオタイピング」と言います。

「私たち」と違う「彼ら」(アウトグループ)を前にしたとき、一人ひとりの個性を見るのではなく、「彼らはきっとこういう人たちだ」と、単純で一般的な特徴(例えば、「○○な国の人だから」「○○な趣味を持つ人は」など)だけでひとくくりにして決めつけてしまいます。

ステレオタイプは、私たちが世界を簡単な方法で理解しようとするために生まれることがあります。しかし、これによって、私たちはその人たちの個性や微妙な違いを無視してしまい、共通点を見つける妨げになります。

2.偏見の発生(不当な嫌な態度)

ステレオタイピングという「決めつけ」が起こると、次に偏見が生まれます。偏見とは、根拠がないのに、特定の個人やグループに対して抱く「不当で先入観のある否定的な態度」のことです。

「私たち」が良いグループ(イングループ)だという考えが強まると、自分たちと異なる人たち(アウトグループ)に対して、人種、宗教、ジェンダーなど、さまざまな理由で偏見を持つようになることがあります。

このように、偏見を示すことで、世界を「私たち vs 彼ら」という対立の構図で見てしまうのです。

3.憎悪と分断の拡大(強力な武器化)

偏見を持った「Us vs Them」の思考は、社会を対立させる(二極化させる)ために利用されることがあります。

特に、この思考が悪い目的で使われた場合、それは社会の中で憎しみを生み出す「強力な武器」となってしまいます。

これにより、コミュニティ内の仲間意識やまとまり(結束)に悪影響を及ぼし、社会の分断を深めてしまいます。

4.スケープゴート(身代わり探し)

「Us vs Them」の考え方の中で、「私たち」のグループが抱えている問題や失敗の責任を、「彼ら」のグループに押し付ける行為が「スケープゴート」(身代わり探し)です。

スケープゴートは、社会的な問題や政治的な問題の責任を特定の個人や集団に負わせることで、不寛容や偏見を生む大きな原因となります。

特定のグループを非難し、彼らのせいにすることで、単純でわかりやすい物語が作られ、これがさらに社会の二極化や憎悪を助長してしまいます。

この「Us vs Them」の二極化的な物語が、現代の若者が直面するインターネット上のリスクの一つになっています。デジタル・シティズンシップ教育は、このような「Us vs Them」の対立を回避することを目的の一つとしています。

ネットの世界は、時に誰かを攻撃する発言や偏った意見で溢れていますが、私たちは冷静に対応できる強さ(レジリエンス)を身につけることができます。そして、自分と違う考えを持つ人の話にも耳を傾け、分断ではなく、理解を広げることを目指すことが大切です。

オリザハウスの行うYDL Japan ワークショップでは、Us vs Themを含む、インターネット上で起こる現象とその対策について、デジタル・シティズンシップを学ぶ機会を提供しています。